スギ花粉症は、1975年頃から急激に増えています。
これは、1945年頃から始まった全国の山林でのスギの植林が原因とされています。
戦中に多くの木が伐採され山林が荒廃したため、戦後復興事業として、生長の早いスギの木が全国の山林で植林されるようになったのです。
スギは、樹齢30年になる頃から、大量の花粉を飛散します。
そのため、ちょうどスギの植林から30年経過した1975年頃になって、スギ花粉の量が急増し始めたというわけです。
また、近年は、木材の輸入が増え、国内の林業が不振をきわめ、伐採されるべきスギの木が放置されているのが現状で、これもスギ花粉を増やすもう一つの大きな原因となっています。